第4回は大阪、京都、兵庫を中心に活動する周参見税理士事務所代表の周参見様にお話をお聞きしてきました。

ー税理士としての父の背中を見て育ち、自身も同じ道へー

  理士を目指したきっかけは父親でした

私が学生のころから父は税理士事務所をやっていまして、私の税理士キャリアは父の元で始まりました。税理士の道に進むことを決めたのは大学四年生の頃でしたね。

当時の社会はバブル絶頂期で就職も華やかなトレンディードラマのような世界観がありましたので、その華やかさへの憧れから、就職するか、父の元で税理士になるかどうかについてかなり悩んだのですが、ただお恥ずかしい話、当時やりたいことがなくて、、、

父が「働きながら税理士の資格を取るのは大変だから、大学院に行きながら資格の勉強をしたらどうだ」と提案をしてくれて、それに応える形で税理士になる道を選びました。

実は父の後を継ぐに当たって大きな志があったわけではなかったんですよ。ただ、その意思決定からずっとここで税理士をしていて、父が亡くなってからは、事務所の経営もするようになりました。

  勉強の末に税理士試験に合格

大学院の最中も税理士の勉強と資格取得を進め、卒業後も残りの試験に受かる必要がありました。なので卒業後半年は、事務所で父に仕事を教えてもらうことと並行して、朝から晩まで問題集を解いて、夕方から資格取得の学校に行き、めちゃめちゃ勉強しました。

結果として全国模試で14位になりました。これはちょっと自慢なのですが、1位から13位まで東京の人だったので、実質大阪で1番の成績で(笑)「中津校の周参見って誰や!」ってなりましたね。自分でもびっくりするくらい伸びました。

まあでも、本当に勉強できる環境が整っていたからこそ、合格できたと思っています。

  初のクライアントは大手HR系企業出身の親友

大学の親友が当時、大手HR系企業の企業研修を提供するチームに勤めていました。そのチームでは企業研修をするトレーナーと言われる方々が個人事業主として数多く在籍しておられて、その中の一人が確定申告を手伝ってくれる税理士さんを探しているということでご紹介いただき、今ではたくさんのトレーナーの方々の申告に携わらせて頂いています。

親友の彼はそのあと独立をして起業したんですけど、「たかし、見てくれへん?」ということで、自分オリジナルのクライアント様の第一号になってくれたのが、私のキャリアのスタートでした。

余談ですが、当初は士業に対する広告の規制もあり、税理士の仕事はどうしてもご紹介でつながって広がっていく部分が大きかったんですよね。

当時は今のようにネットで営業活動もできなかったので、口コミやご紹介をメインにゆっくりお客様を増やしていましたね。友人たちやトレーナーの方々のおかげで仕事が増えて、今でも感謝しています。

  りがいはお客様に喜んでいただくこと

税務調査では、税理士として税務署と直接お話をして、適切に顧客の状況についてお伝えした結果、修正申告額が下がることもあります。基本的には税務署さんも厳しいルールに従ってお仕事をされていると思うのですが、真摯にコミュニケーションを取っているうちに、対人間としての信頼関係が築けることがあるんです。その結果、お客様が望む結果と喜んでくださるのが、この仕事のやりがいですね。

  念に沿った永続的な経営を

2,3年前に父が亡くなったことで税理士法人だった事務所は私1人になりました。1人になって振り返ると、父にフォローしてもらっていた部分も多かったのだと実感しています。父が仕事をする姿を近くで見て学べたことは今の礎にもなっていますね。また、父から引き継いだ事務所と従業員がいるからこそ、今の自分があるのだと常に感じます。

「全ての真実を受け入れ、税務・会計の正義を追求し、人々のこころの安寧と発展を支える」

これは10年ほど前に作った経営理念です。何かに迷ったときや、どちらが正しいのか分からなくなったときに立ち返る軸としています。税理士の仕事は税務のルール・顧客の考え・税務署の見解と、判断に迷うことがあるので、仕事をするうえで何が正しいのか迷った場合は、経営理念に従って、スケールを大きくするよりも、自分や従業員の働く環境や生活を守りながら永続的に経営していければと考えています。

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  「ビズッパ」は特別な日に事務所で利用

今まで革風のスリッパで愛用していたものはあったのですが、やはりスリッパということもありパカパカ音がすることがネックで。なるべく音がしないように足先に力を入れて歩いていたんですよね(笑)。

実は、そんなときに知人だったビズッパの伊原さんにプレゼントしてもらったんです。「ビズッパ」は丁寧に作られているからなのか、足がすごく楽なんです。もちろんスリッパ特有の音もないので、とても気に入っています。見た目は革靴にも関わらず、足への締め付けや浮腫みもほとんどありません。素材の柔らかさ、優しさが特徴の唯一無二のビジネスシューズだと思います。