第8回は、ホテルニューオータニで長年にわたりキャリアを積んできた清原さんにお話を伺いました。
ー「ありがとう」に支えられたホテルマンの、30年の歩み ー
ドアマンへの憧れがすべての始まり
小学生の頃、家族と神戸を歩いていた時、あるホテルの前でピシッと立っているドアマンの姿を見かけました。雪が降る寒い日だったのに、彼はきちんとした姿勢でお客様を迎えていて、その姿が子供だった私にはすごくかっこよく映ったんです。それ以来、心のどこかで「いつかこんな風に働いてみたいな」という気持ちが生まれました。
その記憶が高校生の時、再びよみがえりました。ちょうどホテルを舞台にしたドラマを見た時、「やっぱりホテルで働いてみたい」と強く感じたんです。そして卒業後、旅行やホテル業を学べる専門学校に進むことを決めました。あの凛としたドアマンの姿が、私のキャリアの原点だったのかもしれません。
お客様にお礼を言われる仕事
専門学校に通っていた頃、先生から「実際にアルバイトをして現場を体験してみなさい」とアドバイスを受け、レストランでウェイターとして働きました。そこで感じたのは、お客様から直接「ありがとう」と言われることの喜びです。こちらがお金をいただいているのに、逆に感謝される仕事なんだと気づきました。その瞬間が本当に嬉しくて、疲れも吹き飛ぶような気持ちでしたね。お客様に喜んでもらうことこそが、サービス業の本質なんだと、この経験で深く実感しました。
イベントを支えるプロフェッショナルへの道戦
ニューオータニに入社して最初の2年間はレストランで働き、その後、宴会部門に異動しました。宴会では国賓を迎えるような大きな式典も多く、旗の扱いや座席の配置など、細かいプロトコルを覚える必要がありました。当初は緊張する場面もありましたが、経験を積むうちに「どうすればお客様が満足していただけるか」を考えることが自然にできるようになりました。お客様に対する細かい配慮が求められる仕事で、接客のスキルをさらに磨くことができました。
自然体でいることの大切さ
仕事を続ける中で気づいたのは、無理に取り繕わずに自然体でいることが一番だということです。若い頃は、自分をよく見せようと頑張っていた時期もありましたが、それが逆にお客様に伝わってしまうこともありました。特にホテルの仕事は、お客様に何度も来ていただけるリピーター様を増やしていかないと成り立たない仕事です。だからこそ、自然な自分で接する方が、長いお付き合いができると実感しました。無理せずに自然体でいることで、お客様との信頼関係もより深まると考えています。
「ありがとう」が聞きたくて30年
30年間ニューオータニで働いてきて、レストラン、宴会、営業、そして今では不動産部門でテナントの管理をしていますが、どの部署にいても、お客様に「ありがとう」と言ってもらえる瞬間が一番嬉しいですね。私の仕事のモチベーションは、いつもその一言に支えられています。また、ニューオータニの先輩たちが築いてきた評判や信頼を、しっかり守りつつ次の世代に繋いでいくことが私にとっての大きな使命です。信頼を守りながら、未来に向けて新たなチャレンジを続けたいと思っています。
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長時間でも疲れないBizppaの実感
Bizppaを履き始めたのは最近ですが、とても楽で助かっています。革靴だと蒸れるし、長時間履いていると足が疲れてしまうこともありますが、Bizppaは蒸れないし、軽いんです。それに、かかとを踏んでスリッパのように履けるのも便利ですね。出張で新幹線に乗る際も、以前はスリッパを持参していましたが、今ではBizppa一足で済んでいます。営業や出張が多い方には特におすすめです。